冷凍状態でワクチン配送 佐倉市が民間2社と連携

新型コロナワクチンを零下20度以下の冷凍状態で配送できるボックス=27日、佐倉市役所
新型コロナワクチンを零下20度以下の冷凍状態で配送できるボックス=27日、佐倉市役所

 佐倉市は高齢者への新型コロナウイルスワクチン接種が5月16日に始まるのを前に、民間2社と連携して冷凍状態でワクチンを配送する態勢を整備した。市は27日に市役所で、国際輸送での流通加工や梱包(こんぽう)を手掛ける「日本パッキング&シールズ」(成田市)が開発したワクチンの冷凍、冷蔵移送を可能とする2種類のボックスを公開。配送を担当する医薬品卸売業「岩渕薬品」(四街道市)とも手を組み、市民へのワクチンの安定供給につなげる。

 日本パッキング&シールズ社によると、零下20度以下で保管できるタイプと、温度を2~8度に保てるボックスがあり、1箱でいずれもバイアル(瓶)が最大75本分(25本を3セット)配送できるという。

 冷凍ボックスはドライアイス3キロ分を使用すると、未開封の密封状態で約72時間、零下20度の状態を維持できる。このため、ワクチンを冷凍状態のまま配送し、一般的な医療用冷凍庫があれば、使用期間まで解凍も含めて最長で19日間保管できるようになり、余裕を持って接種が進められる。

 佐倉市では、超低温冷凍庫(ディープフリーザー)を備えた「基本型接種施設」からかかりつけ医などへのワクチン配送に冷凍ボックスを活用し、集団接種会場などへの移送に冷蔵ボックスを使用する予定。西田三十五市長は「温度管理が難しいワクチンだが、このボックスを活用して一日も早く接種ができるようにしたい」と話した。


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