学食食材地元産に 震災で農家との関係重視 大多喜・三育学院大

防災対策も狙いに、学食で使うコメや野菜を地元産に切り替えた三育学院大学
防災対策も狙いに、学食で使うコメや野菜を地元産に切り替えた三育学院大学

 大多喜町の三育学院大学(東出克己学長)が、学食で使用するコメや野菜を地元産に切り替え、学生から「新鮮でおいしい」と歓迎されている。従来は給食業者を通じて各地から供給を受けていた。地元産へのシフトは地産地消や食育の推進に加え、震災時に安全安心な食材をスムーズに確保できる防災対策上のメリットもあるという。

 同大学はミッション系。学食では「聖書が勧めるベジタリアン食(菜食)」の定食を提供している。学生たちに、野菜中心の食事になじんでもらうため、以前から、田畑が広がる地元から新鮮な食材を調達できないか探っていたという。

 町に相談すると、町が仲介役を買って出るなど話が進展。本年度から町内の農業グループとの間で、まとまった量の取引が実現した。現在、コメや野菜は地元スーパーに集荷する形で17農家から28種を取り寄せている。

 「農家の方が『こんなのができた』と持ってきてくれるようになった。当初思っていたより種類は多い」と、食材調達などを担当する食堂課の棚橋浩史さん(43)、ゆかさん(39)夫妻は喜ぶ。

 地元食材の積極導入にかじを切ったのは「防災対策が第一の理由」と夫妻は説明する。「いざという時、お互いの協力体制があった方がいい」。被災時にいかに安全安心な食材をスムーズに確保するか。大震災を経て日ごろからの農家との付き合いが大切と考えた。


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