新しい行徳橋10日開通 歩道幅3倍、耐震強化 市川

開通に向けて工事が進む新しい行徳橋。歩道が大幅に拡張された=5日、市川市
開通に向けて工事が進む新しい行徳橋。歩道が大幅に拡張された=5日、市川市
新しい行徳橋
新しい行徳橋

 市川市の八幡地区と行徳地区を結ぶ県道6号市川浦安線の行徳橋が10日午前5時、架け替え工事を終えて開通する。同橋は行徳可動堰(ぜき)の管理橋の機能も兼ねており、現在の橋は1956年に完成。その後、老朽化が進み、歩道が狭くすれ違いも困難だった。新たな行徳橋は歩道の幅を従来の約3倍に拡張し、耐震性も向上した。

 新たに設置した橋は全長404・4メートル、幅11・5メートル。片側1車線の車道部分は幅7メートルで、橋の片側に幅4メートルの歩道を設けた。現在の橋は車道5・5メートル、歩道はわずか1・2メートルだった。

 国土交通省江戸川河川事務所によると、同堰は江戸川の最下流部に位置し、平常時はゲートを閉めて生活用水に海水が混入しないよう塩分遡上(そじょう)を防止。大雨などの際にはゲートを開け、川の水を海に放流する役割を負っている。行徳橋はこうした同堰の管理機能も兼ねている。

 ただ、両岸の堤防は現在の計画高に満たない状態で高潮時の安全性が不十分。また、耐震性に問題がある上、歩道も狭く老朽化していることから、可動堰を管理する国と橋の占用者である県が共同で2014年度から、可動堰の改築工事に合わせて現在の橋の上流側に架け替えを進めていた。

 架け替えにより、桁下高が最大2メートル上昇し、水を安全に流せる構造になる。歩道の拡張で歩行者が無理なく安全にすれ違え、耐震性も向上する。総事業費は約69億円で、現在の橋は来年度から撤去する予定。

 開通式典は2月29日に実施する予定だったが、新型コロナウイルス拡大防止の観点から中止した。


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