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高齢者「車欠かせない」 千葉市移動ニーズ調査 免許返納予定は半数以下

 買い物や通院に自家用車は欠かせない-。千葉市が独自に行った高齢者の移動に関するニーズ調査で、自家用車が高齢者の“足”になっている実態が改めて明らかになった。運転免許証の返納を考えている高齢者は半数以下にとどまり「返納したいができない」高齢者も1割程度いた。

 調査は高齢者の移動のニーズと実態把握が目的。市全域で昨年8月から同9月まで実施した。住民基本台帳から無作為抽出した75歳以上のみで構成する世帯の男女3千人に郵送し、2065人から回答を得た(回答率68・9%)。

 調査結果によると、食品や日用品の買い物の主な移動手段は徒歩が32%で最も多く「自分で運転する車」が27%、自転車が17%になっている。男女別でみると、「自分で運転する車」は男性が39%と女性の7%を大きく上回り、女性は徒歩の割合が高い。

 通院の移動手段も徒歩が最多の43%。「自分で運転する車」が28%、バスが24%で続く。男女別では、買い物と同じく男性で車の利用が多く、女性は多くがバスを利用している。年齢別では、年齢が高くなるほどタクシーの利用が増えている。

 市高齢福祉課は「買い物や通院は自家用車の運転が前提になっている」と分析。買い物や通院の回数が足りていないとした高齢者の理由は「公共交通機関が不便」「交通費がかかる」の回答が多く「病院の送迎バスに車いすを乗せてもらえない」「近い場所へのタクシーが頼みにくい」などの声も寄せられた。

 運転免許証の保有は女性13%に対して男性は約4倍の58%。「返納を考えているか」の問いは、男性が「はい」31%、「いいえ」56%、女性が「はい」50%、「いいえ」32%。「返納したいができない」は男性(10%)より女性(14%)の方が多かった。

 返納できない理由は「買い物が不便」が最多で「通院が不便」が続いた。返納後の移動手段として予定しているのはバスが25%、自転車が17%、徒歩が13%だった。

 市に望む移動支援策を自由記述で尋ねたところ、「公共交通機関の料金を無料か割引に」「バスの増便や路線の新設を」「車の事故防止機器の取り付け費を補助して」などの意見があった。要支援・要介護認定を受けている高齢者からは「高齢者が常時使えるタクシーを増やして」「車いすが乗れるタクシーを」などの要望があった。

 同課は「公共交通機関の整備だけではなく、交通費も課題。関係部署と調査結果を共有して、支援の施策を検討していきたい」としている。調査結果は市ホームページで公開している。


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