鋸南の頼朝桜復活へ 本場・静岡の観光協会など、町に苗木300本寄贈 【台風 被災地はいま】

河津桜の苗木を植える(左から)白石町長、鎌倉市観光協会の大森会長、伊豆の国市観光協会の林副会長=鋸南町
河津桜の苗木を植える(左から)白石町長、鎌倉市観光協会の大森会長、伊豆の国市観光協会の林副会長=鋸南町

 昨秋の台風15号で被災した鋸南町の「頼朝桜」(河津桜)を復活させようと、河津桜の本場・静岡県の伊豆の国市観光協会と源頼朝観光推進協議会から、同町に早咲きの桜計300本が寄贈された。台風により深刻な被害を受けた同町の白石治和町長は「非常にありがたいこと。復興のための頼朝桜として植栽していきたい」と期待を込めた。

 河津桜は静岡県河津町で自生する早咲きの品種。河津町から桜を譲り受けた鋸南町では、源頼朝が上陸し、再起を図ったとされる史実にちなみ「頼朝桜」と呼んでいる。町によると、昨年の台風では、町内の約1万4千本のうち約3分の1の桜が倒木などの被害を受けたという。

 同協議会は頼朝ゆかりの市町や団体が集い、頼朝関連の歴史的資産を活用した観光誘客事業を行おうと2012年に設立。構成団体の一つである同町の被害状況を知った同協議会と同観光協会が、復興に役立ててもらおうと苗木を集めて寄贈した。

 同協議会会長で鎌倉市観光協会の大森道明会長は、植樹式で「自分たちにできることはと考え、桜を寄贈した。鋸南町にとって良い一年になるよう、復興に向け頑張ってほしい」。伊豆の国市観光協会の林光珠副会長は「毎年咲く桜を見て、元気になってもらえれば」とあいさつした。


  • LINEで送る