岩崎久彌ゆかりの史跡 3回目の日本遺産申請 富里市と3自治体共同で

三菱グループ第3代社長、岩崎久彌が晩年を過ごしたとされる「旧岩崎家末廣別邸」=富里市七栄
三菱グループ第3代社長、岩崎久彌が晩年を過ごしたとされる「旧岩崎家末廣別邸」=富里市七栄

 三菱グループ第3代社長、岩崎久彌(1865~1955年)ゆかりの史跡がある縁で、東京都台東区、高知県安芸市、岩手県雫石町と連携して「岩崎家ゆかりの地広域文化観光協議会」(会長・五十嵐博文富里市長)を設立し日本遺産認定を目指している富里市は29日、文化庁に対し、4自治体共同で3回目となる日本遺産認定に向けた申請書を提出したと発表した。申請は15日付。

 市商工観光課によると、今回は久彌の功績にスポットを当てていた今までの申請内容とは変え、「百年続く牧の詩~想いを紡ぐ農場~」と題し、久彌が取り組んだ農牧事業である小岩井農場を主軸に設定。近代農牧事業にかける想いが形になり一大農場となったこと、想いが現在に至るまで継承され、近代農牧の功績が地場産業となったストーリー展開としたという。

 同課では「富里市には戦後解体されたが、末廣農場という一大実験農場があり、千葉県の農業、富里市のスイカ栽培が根付いた。久彌の功績を通し、富里市のことも知ってもらえれば」と話している。

 今後は3月下旬から4月上旬にかけて文化庁のヒアリングが行われ、審査会を経て5月中旬ごろに2020年度の日本遺産が決定する見込み。

 同協議会は18年5月に設立。富里市七栄には国登録有形文化財「旧岩崎家末廣別邸」があり、久彌は戦後の財閥解体・農地解放後、東京の本邸を離れこの別邸に移り住み、晩年を過ごしたとされる。


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