2019年11月12日 05:00 | 無料公開

「Xポーズ」を披露する鈴木駅長(右)と金丸市長=館山市のJR館山駅

館山駅開業100周年フェスタで展示されたNゲージ模型
館山市のJR館山駅の開業100周年を記念するイベントが、同駅で開かれた。発車メロディーが世界的ロックバンド「X JAPAN」の「Forever Love」に変更されたほか、鉄道模型や記念ロゴを展示。駅舎には多くの鉄道ファンや地元住民が集まり、歴史を刻んできた安房地域の玄関口の節目を祝った。
同駅は1919(大正8)年に「安房北条駅」として開業し、戦後から現在の駅名に改称。1999年には南欧風の駅舎と西口広場が完成した。
開業から100周年を契機に駅の魅力を高めようと、同バンドリーダーで同市出身のYOSHIKIさんが作曲し、夕方の防災行政無線でも放送されている名曲を発車メロディーに採用した。
イベントでは、団体専用列車「南房総酒ものがたり」の出発時刻に合わせてセレモニーを実施。乗客らが見守る中、金丸謙一市長が発車メロディーを鳴らした。同バンドの熱狂的ファンで横浜市から駆けつけた田川節子さん(52)は「美しい音色で感無量。館山の復興にもつながる。メンバーにも聞いてもらいたい」と声を詰まらせた。
駅の自由通路では、Nゲージ模型の展示やパンタグラフの操作体験、記念ロゴシールの配布などが行われた。同駅の鈴木康彦駅長は「この発車メロディーをきっかけに、多くの人が館山駅に来てくれれば」と話した。
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