戻った待望の笑顔 富津 マザー牧場 【台風15号被災地はいま】

営業を再開したマザー牧場で、動物と触れ合う家族連れ=28日、富津市田倉
営業を再開したマザー牧場で、動物と触れ合う家族連れ=28日、富津市田倉

 台風15号の直撃後、臨時休園が続いた富津市田倉のマザー牧場が28日、営業を再開し、多くの家族連れでにぎわった。施設損壊や停電で大きな被害を受けた県内観光業だが、ようやく復活の兆しが見えてきたようだ。

 午前9時に開園すると、牧場のマスコットキャラクター「マーモママ」や応援に駆け付けた「チーバくん」らが来場者を歓迎した。秋晴れの下、ヒツジやアヒルの行進を見たり、動物たちとの触れ合いを楽しむ親子の笑顔が園内にあふれ、「かわいい」と歓声が上がった。

 市原市から一家5人で来た会社員、畠山友彰さん(35)は「子どもたちが動物に興味を持っているので楽しみにしていた。台風被害で大変だったと思うけれど、これからも頑張ってほしい」と話していた。

 現在も復旧作業が続くが、飲食施設やショーの一部を除いて再開にこぎ着けた。18種1200匹の動物たちは元気だ。被災した千葉を盛り上げようと、県内在住者は10月末まで入場無料となる。

 袖ケ浦市永吉の東京ドイツ村も台風15号の強風で施設に大きな被害を受けた。4日間の休業を経て14日から営業は再開したが、設備が壊れた一部アトラクションは中止したまま。屋根瓦が飛ばされた施設は、今もブルーシートで覆った状態が続く。

 台風直後、来場者は昨年の半分ほどに減少。徐々に回復傾向にあるが、まだ完全でないという。

 広報担当者は「年内中に完全復旧を目指し、昨年並みに回復したい」と期待する。


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