江戸期もののけ一堂に 「百鬼夜行図」など100点公開 佐倉・歴史民俗博物館

歴博で開かれている特集展示「もののけの夏」。100点の貴重な資料が紹介されている=佐倉市
歴博で開かれている特集展示「もののけの夏」。100点の貴重な資料が紹介されている=佐倉市
今回の目玉の錦絵「源頼光公館土蜘作妖怪図」(歌川国芳)
今回の目玉の錦絵「源頼光公館土蜘作妖怪図」(歌川国芳)
佐倉市の国立歴史民俗博物館で、特集展「もののけの夏-江戸文化の中の幽霊・妖怪-」が開かれている。所蔵品から厳選した。 
佐倉市の国立歴史民俗博物館で、特集展「もののけの夏-江戸文化の中の幽霊・妖怪-」が開かれている。所蔵品から厳選した。  

 佐倉市城内町の国立歴史民俗博物館で、特集展示「もののけの夏-江戸文化の中の幽霊・妖怪-」が開かれている。同館は妖怪や幽霊の絵巻、錦絵など国内有数の怪談・妖怪コレクションを所蔵。その中から厳選した「百鬼夜行図」(狩野洞雲益信)「源頼光公館土蜘作妖怪図」(歌川国芳)など100点を公開しており、妖怪たちが江戸文化の中で果たした“役割”を考える。9月8日まで。

 同館によると、江戸時代は妖怪や幽霊の怪異な話、図像の収集が流行し、可視化した絵本や錦絵が多く出版された。幽霊を扱った歌舞伎や見せ物では、怪異を恐れる気持ちと楽しむ気持ちが一つになっており、現代のサブカルチャーにも通じるキャラクター化がなされた。また、幕末になると、妖怪表現は社会風刺の役割も担ったという。

 特集展示は「妖怪研究の流行」「遊びの中の怪異」「歌舞伎の中の怪異」「盛り場の怪談」「武者絵の中の妖怪たち」「幕末世相風刺と百鬼夜行」の六つのジャンルで構成。江戸中・後期における怪異表現の貴重な収集物をはじめ、すごろくなどの遊び道具や錦絵、武者絵、風刺画などさまざまな作品を展示している。

 担当者は「妖怪や幽霊は江戸文化を特色付ける主要な要素の一つで、現代文化の根源を考える材料。今回は、江戸中・後期の都市文化の中における多彩な怪異表現と、それが果たした役割に焦点を当てている。ぜひ足を運んでもらえたら」と話している。

 月曜日休館。問い合わせは同館(電話)03(5777)8600(ハローダイヤル)。


  • LINEで送る