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製作大詰め〝パラレル銚電〟リアルに 映画「電車を止めるな!」【地方発ワイド】

映画「電車を止めるな!」の関係者が語り合ったトークショー=東京都千代田区の書泉グランデ
映画「電車を止めるな!」の関係者が語り合ったトークショー=東京都千代田区の書泉グランデ
映画のメイキング映像を楽しむ参加者
映画のメイキング映像を楽しむ参加者
映画について語る赤井宏次監督
映画について語る赤井宏次監督

 厳しい経営状況の改善を目指す銚子電鉄(銚子市)が取り組む映画「電車を止めるな!」の製作が大詰めを迎えている。8月に予定していた先行公開を延期し、映像の再編集など完成度アップに向けた作業が進む中、都内の書店ではメイキング映像を公開するイベントを開催。映像を通じて出演者がコメントを寄せたほか、出演者や赤井宏次監督、同電鉄の竹本勝紀社長らが参加するトークショーも行われ、撮影現場の様子など貴重な裏話が披露された。

(銚子海匝支局長・田村理)

 同電鉄では1970年代から使用している変電所の老朽化が深刻で、約2億円かかる改修を予定している。国県市による協調補助が見込まれるが、巨額の自己負担が必要となる。鉄道を残すため、改修費用の足しにしようと、低予算映画の製作を始めた。

 同映画は、イベント列車「心霊電車」の乗客が意外な体験をしてパニックになるといった状況を描写するコメディータッチのホラー作品となる予定。低予算ながら大ヒットした映画「カメラを止めるな!」に触発され、題名を付けた。原作者は、厳しい経営状況を逆手に取って名付けたユニークなスナック菓子「まずい棒」の考案者・寺井広樹さん。

 映画製作のため、同電鉄はインターネットで小口資金を募る「クラウドファンディング」を実施。500万円を超える資金が集まった。

 6月2日に撮影を開始。お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の中田敦彦さん、漫画家の日野日出志さんも、出演者として撮影に臨んだ。同月28日に一度、クランクアップしたが、ストーリーを分かりやすくし、一部撮り直すなど完成度を高めるため8月に予定していた先行公開を延期することにした。一般公開は年末から年明けごろになる見込み。

 東京都千代田区の書店「書泉グランデ」で開かれた上映会で流れたメイキング映像には出演者らが続々とコメントを寄せた。友情出演した中田さんは「オリエンタルラジオは何度も復活してきた。銚子電鉄とはそういう意味で非常に気が合う」などと親近感を示した。

 トークショーには竹本社長、寺井さん、赤井監督とともに、主演の俳優・古賀司照さん、出演する女優の村井美樹さん、鉄旅タレントの木村裕子さんが登場。古賀さんが主役に抜てきされた経緯や、現場を盛り上げる様子なども披露された。

 また、出演者で24時間走競技2010年世界王者の井上真悟さん、県立銚子高校2年のウクレレ弾き語り女子高生・りりかさんも紹介された。

 映画について竹本社長は「もう一つの銚電、パラレルワールドの銚電のようなリアルな設定となっている」などと魅力を語り、「完成したらぜひ、劇場に足を運んでほしい」と呼び掛けた。

 同書店ではほかにも同電鉄をテーマにした催しがあり、鉄道廃品やぬれ煎餅、まずい棒などを販売し人気を集めた。


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