人口6千の町に…5万5千人 神崎「酒蔵まつり」にぎわう 限定酒味わい、見学ツアーも

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「発酵」をテーマに町おこしを進める神崎町で17日、町内最大のイベント「発酵の里こうざき酒蔵まつり」が開かれ、約5万5千人の来場者が限定酒の試飲や酒蔵見学などを楽しんだ
「発酵」をテーマに町おこしを進める神崎町で17日、町内最大のイベント「発酵の里こうざき酒蔵まつり」が開かれ、約5万5千人の来場者が限定酒の試飲や酒蔵見学などを楽しんだ
新酒などを試飲する来場者=17日、神崎町の鍋店神崎酒造蔵
新酒などを試飲する来場者=17日、神崎町の鍋店神崎酒造蔵
酒蔵見学ツアーは人気を集めた=17日、神崎町の寺田本家
酒蔵見学ツアーは人気を集めた=17日、神崎町の寺田本家

 「発酵」をキーワードにした町おこしに取り組む神崎町で17日、町内最大のイベント「発酵の里こうざき酒蔵まつり」(実行委主催)が開かれた。千葉県内最少人口(6118人=1日現在)の同町に約5万5千人が訪れ、この日だけの限定酒の試飲や酒蔵見学などを楽しんだ。

 同祭りは、300年以上の伝統を持つ二つの老舗蔵元、「鍋店」と「寺田本家」がそれぞれ独自に開催してきた催しを統合し、2009年に始まった。

 両蔵元での新酒の無料試飲会のほか、蔵人(くらびと)による酒蔵見学や酒かすを使った化粧品づくりなど、来場者は貴重な体験を堪能していた。一部が歩行者天国となった周辺道路には多くの露店が並び、発酵食品や地元産品などをPRした。

 横浜市から来場の神谷真衣さん(33)は「初めて来たが、人がたくさんいてびっくり。おいしいお酒が飲めて満足です」と充実した表情だった。

 鍋店の大塚完社長は「発酵文化が多くの人に根ざしてきていると感じる。神崎町の知名度も上がっている」と笑顔。寺田本家の寺田優社長は「地域が元気になる祭りを今後も続けていきたい」と話した。

 実行委員長の石橋輝一町長は「口コミで来場者がどんどん増えている。今後も独自の方向性として“発酵”をアピールしたい」と総括した。

 同町では、利根川を使った水運業が盛んだった江戸から明治期にかけて、酒やみそ、しょうゆなどの醸造業が活発だった。