海の幸で走者後押し ミル貝やノリみそ汁提供 富津舞台に千葉県民マラソン

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富津漁協が提供した白ミル貝の刺し身を試食する走者=3日、富津市
富津漁協が提供した白ミル貝の刺し身を試食する走者=3日、富津市
ランナーと共に走る自転車AED
ランナーと共に走る自転車AED

 富津市を舞台に3日開催された千葉県民マラソンは、地元住民が富津の海の幸や熱い声援で大会を盛り上げた。スタート・ゴール地点近くの同市総合社会体育館前では、新たに富津漁協がブースを構え、白ミル貝の刺し身を提供。観光協会は恒例のノリ入りみそ汁を用意し、気温7度の寒さと雨で冷え切った走者の体を温めた。

 富津漁協は職員5人が午前6時すぎから準備を開始。漁師が潜水漁で採った白ミル貝約85キロと、アサリ約100キロを販売した。白ミル貝はその場でさばき、来場者に刺し身を試食してもらった。

 同漁協の小駒智康さん(54)は「富津の海産物を味わって。9日には潮干狩り場もオープンするのでぜひ来て」と呼び掛けた。

 同市観光協会は、市職員を含め約20人がノリ入りみそ汁約5千人分を無料で振る舞った。松本孝会長(75)は「あいにくの雨だが、これで体を温めて」と走者の背中を押し、ブース前には長蛇の列ができた。

 初出場でハーフマラソンに挑んだ野田市の鷲田晴恵さん(43)は、出走前に刺し身とみそ汁を堪能し、「おいしい。完走を目指す」と意気込んだ。夫の研さん(43)は「五臓六腑(ろっぷ)に染み渡る」と英気を養った。

 コース沿道では悪天候にもかかわらず、多くの住民がランナーに声援を送った。稲村和裕さん(41)ら有志約10人は、過去の大会で応援が少なかった富津公園前で盛り上げに一役買った。稲村さんは「雨でも挑戦する人がいる限り一生懸命応援する」と語り、仲間とともに「頑張れ」「ファイト」と声を張り上げた。

◆AED背負い巡回、かずさ救命会

 県民マラソンでは、走者の命と健康を守るため、救急隊員らでつくる任意団体「かずさ救命会」のメンバーが、自動体外式除細動器(AED)を背負い自転車でコースを巡回した。

 真冬並みの寒さと雨に見舞われた今大会。低体温症や転倒の危険もあり、同会の8人が自転車で担当エリアを走り目を光らせたほか、別の2人が本部で指令を送るなどした。

 池田俊幸会長(48)は「普段より体力が奪われる。走り終えた後も低体温症になりやすい。何かあればすぐに向かう」と気を引き締め、大会に臨んだ。

 この他、成田赤十字病院の看護師らもAEDが入ったバッグを背負って選手と並走した。