元野球部2人が連携 ひったくり犯を追跡・逮捕 佐倉署、大学生に感謝状

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佐々木署長(左)から感謝状を贈られた伊崎さん(右)と立崎さん=佐倉署
佐々木署長(左)から感謝状を贈られた伊崎さん(右)と立崎さん=佐倉署

 ひったくり容疑者を約100メートル追跡して取り押さえ、逮捕に貢献したとして佐倉署は、東京成徳大4年の伊崎航平さん(22)=鎌ケ谷市=と同大3年の立崎優太さん(21)=八街市=に署長感謝状を贈った。2人は元野球部の先輩・後輩で、見事なチームワークで犯人逮捕につなげた。

 同署によると、八千代市内の無職の男(31)が1月18日、佐倉市井野の歩道を自転車で走っていたパート女性(69)の前かごから、現金約600円などの入ったセカンドバッグをすれ違いざまにひったくり逃走。現場近くのレンタカー店でアルバイト勤務中だった伊崎さんが、女性の「ドロボー!」という声を聞き、店外に出て男を追跡した。

 男は路地に入り、柵を乗り越えて逃げようとしたが、伊崎さんも柵を乗り越えて、男の両腕をつかんだ。少し遅れて到着した同じレンタカー店でアルバイト中だった立崎さんと一緒に男を取り押さえ、通報で駆け付けた署員に引き渡した。男は「金がなかった」と供述しているという。

 「犯人が何をしてくるのか分からなかったので不安だったが、とっさの判断で追いかけた」と伊崎さん。立崎さんは「女性が困っていたので、何としてでも犯人を捕まえようと思った」と振り返る。

 2人は大学の野球部時代から仲の良い先輩・後輩といい、犯人逮捕には日頃の練習で鍛えてきた脚力も奏功した。伊崎さんは春から消防士として働く予定で、立崎さんは警察官を志望しているという。

 同署の佐々木幸司署長は「管内では今年初めてのひったくり事件。正義感ある若者たちが犯人逮捕に貢献してくれて、第二、第三の被害者の発生を防いでくれてうれしい」と勇敢な行動をたたえた。