発着時間10月延長へ 山武、横芝光が合意 A滑走路、開港以来初 【成田空港機能強化】

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周辺9市町全てが10月末からのA滑走路の発着時間延長を受け入れる意向を示した成田空港
周辺9市町全てが10月末からのA滑走路の発着時間延長を受け入れる意向を示した成田空港

 成田空港の機能強化計画に基づくA滑走路の発着時間の延長について、国などが求める早期実施に反対していた横芝光町が28日、受け入れる方針を表明した。25日には山武市が受け入れを表明しており、これで空港周辺9市町全てが、今年10月末からの延長を認めたことになる。近く国や成田国際空港会社(NAA)と正式合意する。発着時間延長は1978年の開港以来初めて。

 早期延長を巡っては昨年12月、9市町の首長が成田空港圏自治体連絡協議会で議論したが、騒音増などを理由に2市町が反対した。その後、NAAが自治体による騒音対策費の一部を負担する方針などを提示し、松下浩明山武市長が今月25日、佐藤晴彦横芝光町長が28日、それぞれ議会の全員協議会後、記者団に受け入れに転じることを表明した。

 松下市長は「苦渋の決断であり、国とNAAには重く受け止めてもらいたい」、佐藤町長は「やむを得ない。地域住民にしっかり説明していく」と話した。

 機能強化計画では、原則午前6時から午後11時に限ってきた発着時間を、2本ある滑走路のうちA滑走路で2020年の東京五輪・パラリンピックまでに翌午前0時まで延ばす。国とNAAは、20年3月末からの夏ダイヤからではなく、今年10月末からの冬ダイヤでの早期延長を求めていた。

 NAAは「大変重い決断をいただいたと認識している。引き続き、内窓対策をはじめとする環境対策をしっかりと実施するとともに、このような決断に添えるよう、五輪・パラリンピックの受け入れの準備に最大限取り組む」とコメントした。

 空港圏自治体連絡協議会会長の小泉一成成田市長は「山武市に続き横芝光町でも冬ダイヤ容認の立場を示したとのことなので、今後、早い時期に空港圏自治体連絡協議会を開催し、9市町の意見を取りまとめたい」としている。