宿泊客取り込みへ 香取、内覧会にぎわう 古民家ホテル

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香取市佐原地区に30日オープンする古民家ホテル。小野川の河岸に位置するAOI棟は、元は料亭だった=22日、香取市
香取市佐原地区に30日オープンする古民家ホテル。小野川の河岸に位置するAOI棟は、元は料亭だった=22日、香取市
宿泊施設が3室あるYATA棟の外観
宿泊施設が3室あるYATA棟の外観

 香取市佐原地区で30日にグランドオープンする古民家を改修したホテル「佐原商家町ホテルNIPPONIA(ニッポニア)」の内覧会が22日、開かれた。古い町並みの中にある歴史的価値の高い建物を活用した宿泊施設を見学しようと、多くの市民らが訪れた。

 関東有数の観光地として知られる佐原は、宿泊施設が少なく、観光客が日帰りしてしまうのが課題となっている。同ホテルは、佐原地区の宿泊拠点としての機能が期待されている。

 開業するホテルは2棟の計4室。市内で設立された会社が明治後期-昭和初期の建物で構成する古民家を借り受け、約1億3千万円を投じて改修した。兵庫県を中心に古民家ホテルを手掛ける「バリューマネジメント」(大阪府)が運営する。

 宿泊棟の名称は、市の花のハナショウブの品種から採用。葵上(あおいのうえ)から「AOI」(1室)と、八咫鏡(やたのかがみ)から「YATA」(3室)とした。フロントとレストランは、1855(安政2)年に建築された「中村屋商店」に入る。

 当時のおもむきを感じられる組み木細工やガラス戸などを残しながら、ゆったりと休息できる開放的な空間に仕上げたという。

 夫と見学に訪れた地元の高木和子さん(69)は「過去にここでやっていた和菓子屋で働いていた。すてきなホテルに変身していて驚いた」と笑顔。中村屋商店代表社員の並木潤一郎さん(71)は「話題を呼び、町の活性化につながれば」と話した。

 バ社によると、宿泊費は約3万円からで中高年世代や外国人客を主なターゲットにする。今秋、1棟5室を追加で開業する予定。問い合わせは総合窓口(電話)0120(210)289。