安産祈る「佐原張子」 犬かたどり、作業ピーク 香取 【師走スケッチ2017】

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真剣な表情で犬の張り子人形を作る鎌田さん=20日、香取市佐原イ

 千葉県の伝統的工芸品で、香取市を代表する郷土玩具「佐原張子(はりこ)」。制作する「三浦屋」(同市佐原イ)では、来年の干支(えと)である戌(いぬ)にちなみ、犬をかたどった張り子人形作りがピークを迎えている。

 担い手はベテラン職人の鎌田芳朗さん(82)。工房では、手作業で一つ一つの張り子に絵付けする作業に追われており、赤、黒、黄色で彩られた華やかでかわいらしい作品が所狭しと並べられていた。

 「犬はお産が軽いといわれている。安産祈願として持っておいてもらえれば」と期待を込めた。

 佐原張子は、祖父清太郎さんが考案したもので、鎌田さんは19歳で職人としての道を歩み始めた。

 作品の一つ「餅つきうさぎ」が1999年の年賀切手のデザインに選ばれたことで注目を浴びた。