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地域伝統の紙細工が復活 「芥川荘」など3点奉納 一宮・諏訪神社

芥川荘を再現した紙細工(中央の建物)など3点が奉納された=26日夜、一宮町
芥川荘を再現した紙細工(中央の建物)など3点が奉納された=26日夜、一宮町

 一宮町新地の諏訪神社で26日に開かれた夜祭りで、紙細工が奉納された。紙細工の奉納は約400年前に長野県から移り住んだ人が始めたとされ、全国でも珍しい風習だという。一時途絶えていたが、地元有志が地域の伝統行事を復活させた。

 NPO法人さすが一の宮などによると、天正年間(1573~92年)に長野県の諏訪地方から移住した人が故郷をしのんで紙細工を作ったのが始まりとされ、町の有形民俗文化財に指定されている。昭和50年代に保存会が設立され奉納されていた時もあったが、担い手不足などのために途絶えていた。

 同法人のメンバーと地元住民10人が中心となり地域の伝統行事を復活させようと、2011年から住民への聞き取りや古文書を調べるなどして準備を進めてきた。町教委に寄付され保管されていた紙細工を見つけて修復し、今年4月からは新たな紙細工の制作にも着手。作家の芥川龍之介が滞在したことで知られ、町内にある「芥川荘」(国登録有形文化財)の紙細工を完成させた。

 メンバーらは芥川荘を含めた計3点を奉納した。諏訪地方からの移住者の子孫で、紙細工制作に参加した木島照喜さん(71)は「今後は地域の文化財を中心に作り、子どもたちにも伝えていきたい」と話している。


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