困窮者にカレーライス無料で 「いちカレ」市川市が新支援事業へ 週1日程度、協力店で

市川市役所
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 市川市の田中甲市長は、生活困窮者らにカレーライスを無料提供する支援事業「いちカレ」を開始する方針を決め、20日の定例記者会見で発表した。「生活に苦しい一方、生活保護を受けていない人に温かい食事を味わってほしい」などと述べた。関連経費126万円を盛り込んだ補正予算案を12月1日に開会する市議会定例会に提出し、可決されれば来年1月にスタートする予定。

 事業を実施するため、食品営業許可のある施設があり協力できる事業者・団体を12月中旬~下旬に公募して決め、来年1月中旬から始める。店舗ごとに週1日程度、20~40食のカレーライスを無料提供する(実施時間は協議中)。市は3事業者・団体ほどの参加を期待している。

 おいしく栄養のあるカレーを提供しようと、同市内の和洋女子大にレシピ作りを依頼。コメは農協からの無償提供で、市は実施事業者・団体へカレーの食材費を実費で、運営費として1日1万円を支払う。

 現段階で本年度末まで実施予定としながら、田中市長は「私が市長である限りやりたい」とし来年度以降も継続する意向を示した。


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