研究で犠牲になった虫に感謝 千葉県立農業大学校で「蟲供養」 東金

「蟲塚」の前で手を合わせる参加者=4日、東金市
「蟲塚」の前で手を合わせる参加者=4日、東金市

 「虫の日」の6月4日、東金市の千葉県立農業大学校(山田真司校長)の学生らは、農業実習や実験で死んだ昆虫などの小動物に感謝し「蟲(むし)供養」を行った。校舎敷地内にある「蟲塚」に線香を上げて手を合わせ、生物の犠牲の上に研究が成り立っていることを再認識した。

 同校で病害虫の発生生態を研究する病害虫専攻教室の学生や卒業生、指導教官の清水敏夫准教授ら約15人が参加した。学生らは田植え直後の柔らかい稲を食い荒らすスクミリンゴガイ(通称ジャンボタニシ)の駆除といった研究を行っており、小動物の死の上に同校の研究や実習が成り立つとし、供養前に清水准教授が「感謝の気持ちを持って蟲供養を行おう」と呼び掛けた。 ・・・

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