2022年12月18日 05:00 | 無料公開

「かしわカレー図鑑」編集長 波木香里さん
2018年2月の創刊以来、「隠れたカレー激戦区である柏市内の魅力的なカレーを紹介する」をモットーにフリーペーパー「かしわカレー図鑑」編集長を続ける。「特にカレーファンではなかった」が、「図鑑」で取り上げるうちに魅力にはまった。「多様性」が売りという柏のカレーを食べ歩いてもらおうとスタンプラリーも企画。今回は1月末まで開催している。
柏育ち。グラフィックデザイナーとして都内の広告デザイン会社に就職した。やりがいはあったが「ユーザーに身近な場所で腕を振るいたい」と退職し、14年2月に古里に戻った。
外国人居住者が多く国際色豊かな柏。カレーを提供する店もその味も、お国柄を反映し個性豊か。「カレーで柏を盛り上げられないか」と地元から誘いがかかり「図鑑」編集を始めた。バックナンバー6号を数えた「図鑑」は市内で食べられるインド、スリランカ、ネパール、タイなどさまざまな風味のカレーを紹介。写真にもこだわり、見応え、読み応えたっぷりだ。
さらに「柏のカレーは米や野菜といった食材を地元農家から仕入れるお店が多い」と地産地消ぶりを強調。「大好きなカレーで生産者も支援する。これが本当のカレーの町おこし」と力を込める。
「カレーパラダイス柏」を周知しようと、昨年から29店舗のカレーを食べ歩くスタンプラリー「カシワカレークエスト」を始めた。柏高島屋ステーションモールなどで入手できる台紙に参加店舗でスタンプを押してもらう仕組みで、全店制覇すると「カシワカレーマスター」のキーホルダーが授与される。
自身もカレーを食べ歩く毎日。今は「柏のカレーに誰より詳しい」と自負しつつ「まずは柏に来て食べてみて」と笑顔で呼びかけた。