ATM搭載、被災地に出動へ 千葉銀行が移動店舗車導入 県内地銀で初

千葉銀行が導入した移動店舗車。被災地に出動し各種金融サービスを提供する(同行提供)
千葉銀行が導入した移動店舗車。被災地に出動し各種金融サービスを提供する(同行提供)
車内の窓口カウンター。口座開設など幅広い取引が可能
車内の窓口カウンター。口座開設など幅広い取引が可能

 大規模災害で店舗が損壊し営業できなくなった場合に備え、千葉銀行はATM(現金自動預払機)や窓口カウンターを備えた移動店舗車を導入した。2019年9月の房総半島台風では被災した鋸南支店が営業不可能となり、連携している福島県の地銀が派遣した移動店舗車で業務を続けた。千葉銀も災害対応を強化し、必要な金融サービスの提供を続ける。県内地銀では初の導入という。

 千葉銀コンプライアンス・リスク統括部によると、房総半島台風では暴風で鋸南支店の壁や天井が損壊し、営業が困難な状況となった。このため、地銀の広域連携「TSUBASAアライアンス」に参加する福島県の東邦銀行が、東日本大震災を踏まえ導入していた移動店舗車を同支店に派遣した。鋸南町内では被災したコンビニ店でATMが使えなくなっており、車内のATMで現金の引き出しなどを可能にした。

 激甚化する災害に対応するため、千葉銀でも移動店舗車1台の導入を決定。3・5トントラックを改装した車内には、職員2人が対応できる窓口とATMを搭載した。災害時には現地に派遣できる職員が限られるため、オンラインで本部の専門職員が相談に応じるリモート端末も用意した。入出金や振り込み、口座開設、税金の納付、公共料金の支払いなどができる。

 普段は本店の駐車場に格納し、災害発生時に被災店舗やライフラインが遮断した地域に出動。千葉銀がスポンサーのスポーツ大会や住宅ローン相談会での開設も視野に入れる。

 13日深夜に福島県や宮城県で震度6強を観測する地震が発生したが、必要があれば県外の被災地へも派遣する構えだ。

 同部の担当者は「顧客の生活支援は県内金融機関に求められる役割。災害時でも継続的に活動していきたい」と説明した。


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