熱中症対策、街づくりへ気温センサー 三井不動産、柏の葉28カ所に

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柏の葉エリアに設置された気温や湿度を計測するセンサー
柏の葉エリアに設置された気温や湿度を計測するセンサー

 三井不動産などは、柏市の柏の葉エリアの公園や商業施設といった公共空間28カ所に、気温・湿度を計測するセンサーを設置し、時間帯や場所に沿った細かいデータを集計・分析する取り組みを始めた。市と協力し、気温上昇に応じた街づくりや熱中症対策などの住民サービスに活用する。事務局によると、自治体と協力し、地域で広範囲にセンサーを設置するのは全国的にも珍しいという。

 地球温暖化などで、平均気温は年々上昇。特に市街地では、郊外より気温が高くなるヒートアイランド現象が進行し、熱中症患者が増加している。

 センサーを設置するのは公園や道路24カ所と、学校や病院、商業施設の入り口など4カ所。計測した気温・湿度データから、緑化箇所の増設や噴水の活用などを検討し、ヒートアイランド対策につなげる。気温の情報や水分補給のタイミングを住民のスマートフォンにリアルタイムで通知するサービスなども検討している。

 同社や柏市は、柏の葉エリアで、あらゆる機器をインターネットでつなぐIoT技術を活用して、少子高齢化といった課題解決のモデルとなるスマートシティ構想を推進している。2018年には「柏の葉IoTビジネス共創ラボ」を設立し、IoT技術の実証実験などに取り組んでいる。今回の企画も同ラボが発案した。

 三井不動産のほかに企画に参加したのは、三井共同建設コンサルタント(東京都品川区)、センスウェイ(東京都中央区)、柏の葉アーバンデザインセンター(柏市)。

 三井不動産の担当者は「取得したデータを活用して地域住民向けのサービス構築に取り組み、将来的には、他地域での当社の街づくりに展開することも目指していく」とした。