総武線に初の防風柵 運転中止ほぼ解消へ JR千葉支社

総武線の小岩-市川駅間に設置された防風柵
総武線の小岩-市川駅間に設置された防風柵

 JR千葉支社は23日、総武線の2カ所と京葉線の1カ所で進めていた防風柵の設置を30日までに完了させると発表した。総武線での設置は初めてで、同線内の強風による運転中止はほぼなくなる見通し。既に一部区間で設置している京葉線では強風による運転中止時間の削減効果が確認されていることから、総武線へも展開し、さらなる安定輸送を目指す。

 同支社は2012年、京葉線の潮見-舞浜駅間、市川塩浜-南船橋駅間など計約13・5キロに防風柵を設置。橋など海からの強風を受けやすい部分に設置することで、設置区間の運転中止時間を従来と比べ92%削減できた。

 今回新たに設置するのは、京葉線の海浜幕張-新習志野駅間の浜田川橋(約170メートル)、総武線の平井-新小岩駅間の荒川・中川橋(約850メートル)と小岩-市川駅間の江戸川橋(約830メートル)。設置に伴い、3区間の運転中止基準を風速25メートルから30メートルに、速度規制基準を20メートルから25メートルにそれぞれ引き上げることが可能に。

 特に総武線内の2区間は、強風による運転中止のほとんどの原因となっているため、同社は同線全体でも9割を超す運転中止時間の削減効果を見込む。総事業費は約14億円。

 石川明彦支社長は「防風柵は京葉線で大きな効果があったので総武線でも期待できる。今後も風による輸送状況を見ながら、新たな設置を検討していきたい」と話している。


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