水郷・佐原で紡ぐ歴史 伝統製法守り白味醂も 馬場本店酒造(香取市) 【房総の酒に乾杯 ユネスコ文化遺産登録】

明治時代に撮影された馬場本店酒造の写真(馬場本店酒造提供)
明治時代に撮影された馬場本店酒造の写真(馬場本店酒造提供)
幕末に建築された本蔵で、今も酒造りが行われている
幕末に建築された本蔵で、今も酒造りが行われている
伝統の技を受け継ぐ15代目の馬場社長
伝統の技を受け継ぐ15代目の馬場社長

 江戸時代、利根川の水運で発展した香取市佐原地区。中心部を流れる小野川沿いには、伊能忠敬旧宅や古い商家などの歴史的建造物が立ち並ぶ。米どころで豊富な水があったことから「関東の灘」とも称された水郷・佐原で、300年超の歴史を誇る「馬場本店酒造」は伝統の製法を守り抜いてきた。

 昨年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された「伝統的酒造り」。こうじ菌を使い蒸した米などの原料を発酵させる日本古来の技術で、各地で継承され発展してきた。

 馬場本店酒造は天和年間(1681~83年)にこうじ屋として創業し、天保13(1842)年から酒造りを始めた。現在は15代目の馬場善広社長(43)が切り盛りしている。古い看板などには「糀(こうじ)」の漢字をあしらった印が刻まれており、馬場社長は「いわれは良く分からないが、昔から ・・・

【残り 5966文字】



  • Xでポストする
  • LINEで送る