2022年11月8日 05:00 | 有料記事

年間約30トンのサーモントラウトを陸上養殖するFRDジャパン木更津プラント=2日、木更津市

「おかそだちサーモン」の刺し身(FRDジャパン提供)
世界的な海上養殖のスペース不足やウクライナ情勢の影響でサーモンの安定供給が深刻な課題となっている中、水産ベンチャーのFRDジャパン(本社・さいたま市)が木更津市内で環境負荷の少ない陸上養殖に取り組んでいる。同社の「おかそだちサーモン」は9割を輸入に頼る市場で鮮度の良さなどから注目を集め、高まる需要に生産が追い付いていない状況だ。今後は新プラントの稼働で生産量を増やすほか全国の参入希望者に独自技術を売り、国産割合の向上を目指す。
FRDジャパンは2018年から木更津プラントを稼働し、刺し身などで広く流通する「サーモントラウト」を年間約30トン生産している。海水を引き込まず、独自の循環技術で水道水を活用。一般的な循環型陸上養殖では一日につき3割以上の水を捨てる作業が必要だが、汚れを空気中に排出する「脱窒槽」の導入によって大掛かりな水替えを不要とした。
出荷したサーモンは木更津魚市場に運び込ま ・・・
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