【未明の砦】(381) 太田愛・作 藤岡詩織・画

 ◆第三章 反旗(百六十三)

「ユシマの狙いがわかった」

 脇の声は意外なほど落ち着いていた。すぐに茶化すように男の甘えた作り声がした。

「狙いってなぁにぃ?」

「 ・・・

【残り 790文字、写真 1 枚】



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