ハグロトンボ 小川に棲み夏の郷愁誘う 成田篤彦 【房総の草木虫魚】(354)

 「33℃か!」暑いわけだ。昨年、8月末、近くの集落の小川を訪ねた。子供の声やテレビの音が農家から聞こえる。川幅が約2メートル、水深は数センチ、清水がさらさらと流れ、緩やかに蛇行している。エノキ、マユミ、フジの枝が張り出し、水面の各所に日陰を作り出している。2~4メート ・・・

【残り 1203文字、写真 1 枚】



  • Xでポストする
  • LINEで送る