イオン衣料事業 「リカバリーウエア」本格参入 低価格・高機能で立て直し 実用品需要取り込む

衣料戦略を発表したトップバリュコレクションの大迫社長(左)とイオンリテールの小田嶋衣料本部長(右)=18日、東京都江東区
衣料戦略を発表したトップバリュコレクションの大迫社長(左)とイオンリテールの小田嶋衣料本部長(右)=18日、東京都江東区
猛暑対策にも力を入れる
猛暑対策にも力を入れる

 イオンリテール(千葉市美浜区)は、低価格ブランドの再強化、疲労回復を促すとうたう「リカバリーウエア」の本格展開を柱に、衣料事業の反転攻勢に乗り出す。同社は、2025年度の衣料事業について、急速に進むインフレの中で価格戦略への取り組みが弱かったことを自社課題として指摘。物価高の影響で19年比で約2割減少した衣料支出の回復を目指し、低価格と高機能の両面から商品改革を加速させる。

(粕谷健翔)

 同社の小田嶋淳子衣料本部長とイオンの衣料品ブランド「トップバリュコレクション(TVC)」の大迫博文社長が18日、東京都内で記者会見を開いた。

 価格戦略の核となるのは、通常のトップバリュより約2~3割安い「トップバリュベストプライス」の衣料品領域での再始動。ブランド戦略の再編に伴い一時縮小していたが、消費者の節約志向の高まりを受け、8月までにインナーやビジネスシャツ、キッズ用品など約170種類まで拡充する。メンズシャツを税込2178円、キッズソックス3足組を税込418円で販売するなど、競合他社を意識した価格設定で、買い替え頻度の高い実用品の需要を取り込む。

 一方、高機能戦略では、25年の新語・流行語大賞にノミネートされたリカバリーウエアに本格参入。トップバリュ「EXセリアント」を一般医療機器として届け出た。同製品は数種類の鉱石を繊維に練り込んだ素材を使用しており、遠赤外線の血行促進作用による疲労回復効果が期待できる。

 昨年12月に販売開始したインナーに加え、ルームウエアとしてTシャツとパンツを20日から展開。売り場には、顧客が血流の変化を視認できる体験コーナーを設け、効果の「見える化」を進める。小田嶋衣料本部長は「26年度に前年度比10倍、5年後には100倍の売上を目指す」と今後の成長に意欲を示した。

 大迫社長は、猛暑対策を見越した春夏戦略について説明した。接触冷感や速乾機能を備えたTシャツやパンツを新たに販売。実用的な悩みを解決する商品で、全国のイオン・イオンスタイルに入る衣料品フロアにファミリー層の呼び込みを図る。


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