記者も体験ニセ警察官からの詐欺電話 「落とし物の話」から「犯罪加担」 「逮捕状」で揺さぶる手口 【回顧2025 取材メモから】

実際に送られてきたニセの逮捕状。やりとりの際に記者が答えた実際とは違う名前漢字や住所が記されていた(画像を一部加工しています)
実際に送られてきたニセの逮捕状。やりとりの際に記者が答えた実際とは違う名前漢字や住所が記されていた(画像を一部加工しています)

 「どうしてだまされてしまうのか」。絶えない電話de詐欺(特殊詐欺)被害に捜査幹部は頭を悩ませた。今年県内では11月末時点で1091件発生し、被害総額が約64億1900万円(いずれも暫定値)に。被害状況は深刻で、特に警察官をかたる「ニセ警察詐欺」が急増している。「手口を知らないからでは」。こう返したが、その考えは今、少し違っている。記者のもとにも今年6月、詐欺の電話がかかってきた。

(大村慧)

 休日の自宅。私用の携帯電話が鳴った。見知らぬ番号だったが、仕事柄出ないという選択肢はない。相手は50代~60代ぐらいの関西弁の男で「京都府警捜査2課です」と名乗った。

 録音の準備をしていると、男は続けた。「オオムラサト ・・・

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