「早く踊りたい」。バレエダンスへの夢を抱き、抗がん剤治療のため長期入院中だった病室のベッドの上で踊っていた少女がついに、憧れの舞台に立つ。2歳の時に希少な難治性の小児がん「悪性ラブドイド腫瘍」と診断された柏市の今村なつちゃん(4)。1年間の入院治療や死亡リスクのある手術を乗り越えて退院し、バレエ教室の発表会に向け練習に励んでいる。母親の絵里さん(34)は笑顔で踊る娘を見つめながら「闘病中のご家族やお子さんにとって、少しでも希望になれば」と話す。(町香菜美)
「さあ、20本の歯を見せて」。バレエ教室で講師の呼びかけに、なつちゃんはニコッと笑う。流れる曲に合わせ立ち位置を確認し、指先までしっかり伸ばしてポーズを決める。笑顔の奥にのぞく真剣なまなざしから、踊ることが心から好きなのが伝わってくる。
◆「予後不良」と伝えられ
なつちゃんは絵里さんの次女。笑うと目尻がくしゃっと細くなる、笑顔が魅力的な少女だ。
異変が起きたのは2歳の時。絵里さんが写真を撮った際、首元の「ぽこ...
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