全国の蔵元と成長刻む ベストブロス(松戸市) 【輝く!千葉の企業 日本政策金融公庫レポート】(130)

創業者の田中社長と「蔵人シリーズ」
創業者の田中社長と「蔵人シリーズ」

 「蔵人シリーズ」。松戸市の食品卸、ベストブロスが全国の酒蔵と協力して展開する酒漬け珍味のブランドである。2019年に誕生したこのシリーズは、現在では約120の蔵元と取引し、同社の主力事業へと成長を遂げている。

 ベストブロスは1999年、遊技場向け景品の菓子などを扱う食品卸として創業した。当初は、経営は順調であったが、やがて遊技場業界の縮小に直面する。韓国産のグミの輸入販売で、売上を大きく伸ばしたものの、いつか他社との価格競争に巻き込まれるのではないかという懸念もあり、田中清昭社長は新たな道を模索する。そして、自社でオリジナル商品をつくることで他社と差別化を図ろうという考えに至る。

 その中で出合ったのが、蔵 ・・・

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