中谷順子選 【日報詩壇】

波 鎌ケ谷 大島千世子

波よ
摩擦された生きにくさよ
水底に届かないかなしみよ
波よ
わたしの小舟に朝に咲いた
青い露草ふうわりと並べた
ほら 語りかけるが良い
我が心よ 我がかなしみよ
そのとりとめない屈託なさ
花は澄みきった精霊となり
みな青くほどけてしまう
波に…波の…波よ
速い流れ
【残り 1457文字】



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