地域の選択肢を確保 敷居低くし差別化を 京葉銀行頭取 藤田剛氏(57) 【新トップに聞く】

インタビューに応じる京葉銀行の藤田頭取=千葉市中央区
インタビューに応じる京葉銀行の藤田頭取=千葉市中央区

 京葉銀行で6月、9年ぶりに頭取が代わった。新たなトップに立ったのは、法人営業の現場を長く経験してきた藤田剛頭取(57)。県内の金融機関を巡っては、最大手の千葉銀行と3番手の千葉興業銀行が経営統合に向けた基本合意を締結し、国内2位の地銀グループが誕生する見通しになるなど、取り巻く環境が大きく変わる。地銀再編時代への向き合い方や今後の戦略を聞いた。

(聞き手・中田大貴)

 -全国で地銀再編が進んでいる。

 人口減の局面で再編の議論が進むことに違和感はない。私も経営者として、当然(経営統合のような考えも)頭に入れている。ただ、地域金融機関として大事なのは、県民の健全な選択肢が確保されているかだ。千葉は首都圏にあり、人口減も他県に比べてまだ緩やか。選択肢として存在感を強め、他行と切磋琢磨(せっさたくま)しながら独自のサービスを展開できる。

 -りそな銀を傘下に持つりそなホールディングスと2021年から業務提携を結んできた。ここまでの効果や今後の関係は。

 5年で100億円の経済効果を見込み提携したが、3年経過の時点で、すでに75 ・・・

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