千葉県職員に難病患者枠 全国2例目 本年度から採用選考

千葉県庁
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 千葉県は本年度から、難病患者を対象とした職員採用枠を設けた。一般行政職で3人程度を採用予定で、12日まで募集している。難病患者は職場の理解や配慮を十分に得られない事が多いとされ、就業から10年以内に半数近くが離職するといわれる中、働きやすい職場づくりを先導して社会全体での雇用推進につなげたい考え。障害者手帳がなくとも受験は可能で、支援団体からは「障害のない人と同じ土俵で就職・勤務せざるを得なかった患者の社会参加を促す意義ある取り組みだ」と歓迎の声が上がっている。

(池田和弘)

 県人事委員会によると、難病患者に絞った採用枠は昨年度に導入した山梨県に続いて都道府県で2例目。

 千葉県では、これまであった「障害者区分」と別枠で「難病患者区分」を新設して選考を進める。障害者総合支援法が対象とする376の疾病の診断を受けた人に受験資格 ・・・

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