官軍塚はレーダー基地 深い入り江に無類の格納壕 海軍部隊の要塞 勝浦 【戦後80年ちば 記憶宿る地を訪ねて】(6)

八幡岬の崖沿いに残る海軍部隊の12センチ砲の格納壕。洞窟のようになっているという=勝浦市
八幡岬の崖沿いに残る海軍部隊の12センチ砲の格納壕。洞窟のようになっているという=勝浦市
座礁し沈没したハーマン号の日米犠牲者を慰霊する県指定史跡「官軍塚」。戦時中は日本最初のレーダー基地が設置されていた
座礁し沈没したハーマン号の日米犠牲者を慰霊する県指定史跡「官軍塚」。戦時中は日本最初のレーダー基地が設置されていた

 リアス海岸に沿って小さな港と入り江が点在する勝浦市。雄大な自然に囲まれ、岬に上れば足を止めて見入ってしまうような絶景の大海原を一望できる人気の避暑地は、多くの海軍部隊の戦史を刻んだ要塞(ようさい)だった。

 川津地区の高台に建立された県指定史跡「官軍塚」。1869(明治2 ・・・

【残り 1216文字】



  • Xでポストする
  • LINEで送る