神奈川県の新ロゴ「Kanagawa-Ken」 チーバくんとアイデア類似で「ライバル登場」の指摘続々 神奈川知事はきっぱり否定 一方の千葉知事は「話題になる」と大歓迎

神奈川県の新ロゴ「Kanagawa-Ken」(左)と千葉県マスコット「チーバくん」(両県のホームページより)
神奈川県の新ロゴ「Kanagawa-Ken」(左)と千葉県マスコット「チーバくん」(両県のホームページより)

 神奈川県が県の地形を「横から見た犬」に見立ててデザインしたロゴマーク「Kanagawa-Ken」を発表し、千葉県公式マスコット「チーバくん」と「アイデアが似ている」との声や「チーバくんのライバル登場か」との指摘がネット上などで相次いでいる。両県の受け止めが注目される中、神奈川県の黒岩祐治知事は「(チーバくんを)意識したわけではない」ときっぱり否定。一方、千葉県の熊谷俊人知事は、神奈川の新ロゴのおかげでチーバくんが話題になるとし「非常にウエルカム」と歓迎している。

 「Kanagawa-Ken」が発表されたのは12日の神奈川県知事の定例会見。神奈川県の形を「横から見た犬」に見立てたデザインに対し、横から見た形が千葉県の形をしたチーバくんと「アイデアの発想が似ている」などと類似性を指摘する質問が複数の記者から出た。ネット上でも同様の声が相次いでいる。

 また、記者からは、顔が千葉県の形をしたちば環境再生基金のキャラクター「ちば犬」との関連についての質問も上がった。

ちば犬ちば犬(ちば環境再生基金ホームページより)

 これに対し黒岩知事は「たまたま神奈川県の形が『目さえ付ければ犬じゃん』ということがあったので、こういう形になった」とし、チーバくんやちば犬とは関係ないと強調。頭が東京湾の方を向いているため「チーバくんと相対している感じもするが…」との質問に対しては「(向きを)指示はしていない。神奈川の形を出してみると、おのずと頭はこっちだということ」と説明した。

 「Kanagawa-Ken」は今後、広報活動などで活用し、県のイメージアップにつなげたい考えという。

 一方、18日の千葉県知事の定例会見で報道陣から「Kanagawa-Ken」についての受け止めを問われた熊谷知事は、「私も神奈川県の方に聞いたが、県民の中では以前から犬の形に似てるんじゃないか、と言われていたみたい」とし、「自治体の地形に合わせたデザインとする発想はあり得るだろう」と、新ロゴのデザインに理解を示した。

 さらに「今回チーバくんが話題に上がったということはそれだけチーバくんが知名度があって多くの方に親しまれている証。大変嬉しく、誇らしい」「『Kanagawa-Ken』が有名になったり愛されていけばいくほど、チーバくんの認知度はさらに上がっていく。ライバルどころか、非常にウェルカムな状況かなと思う」と、「Kanagawa-Ken」の躍進に期待を寄せていた。

 なお、熊谷知事はチーバくんについて「犬じゃないですけどね」と補足することも忘れなかった。


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