2023年12月3日 05:00 | プレミアム限定記事
全国的にバス運転手不足が深刻化する中、県都の千葉市でも路線バスの減便・廃止が出始めた。同市緑区などで路線バスを運行している千葉中央バス(同区)は10月から2路線で大幅な減便を実施。いずれも来年4月に廃止の方針を示しており、住民からは「出歩けなくなる」と困惑の声が上がる。運休や減便をするバス会社は他区にも広がっており、住民の“足”の確保が喫緊の課題だ。
(報道部・佐藤楓)
◆「出歩けなくなる」
大幅減便があったのは千葉中線と都賀線。緑区の大椎台団地とJR土気駅を結ぶ千葉中線(2キロ)は従来の平日32本から3本に、鎌取駅と都賀駅を結ぶ都賀線(14キロ)は平日35本から8本に減った。同社によると、来年4月以降はいずれも廃止する見通しだ。
JR土気駅から約1・8キロの大木戸台団地に住む木村恵子さん(76)は「廃線だけは避けてほしい」と話す。病院やスーパーが集まる同駅までは歩くと約20分かかる。同地域を運行するタクシーも少ない。木村さんは自家用車を運転することもあるというが「数年後には免許返納を考えていた。返納のタイミングを考え直さないと」 ・・・
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