2023年9月25日 05:00 | プレミアム限定記事
佐倉市が市議会定例会に提出した「市立幼稚園全3園を本年度末で閉園するための議案」を巡って議員の賛否が割れ、成立が不透明な状況となっている。本年度の入園児が休園中の1園を除く2園でわずか1人だったことを受け、市教委が昨年11月に検討を始め短期間で閉園方針をまとめた対応が拙速と批判されているためだ。同議案を集中審議する文教福祉常任委員会では、市議会第2会派が「1園の閉園延期を求める修正案」を提出するなど“落とし所”を探る動きも出ている。(佐倉支局・池田和弘)
◆入園わずか1人
市立幼稚園は、佐倉と弥富、2020年度から休園する和田の3園で、4・5歳児の2年制を採用している。創立110周年を迎える佐倉を含む各園が幼児教育を支えてきたが、現在の園児数は計17人(定員計250人)で、うち4歳児は佐倉が1、弥富がゼロだ。
12日の常任委員会では、市教委担当者が「園児増を目指してきたが、(昨年11月に)入園が1人と分かった段階から内部で話を進めてきた」と施策転換の経緯を説明。来年度も入園希望者は少なく集団生活に必要な学級人数を確保できず、年間運営費も計約8800万円(昨年度)に上るなどとして理解を求めてきた。
◆戸惑いや不信感
ただ、ハイペースで進められた「全3園閉園」の動きに、戸惑いや不信感を抱く市民も。佐倉幼稚園の保護者らでつくる「佐倉市立幼稚園の閉園見直しを ・・・
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