秋葉原の舞台に立つ地下アイドルとしてキャリアをスタート。紆余（うよ）曲折を経て、現在はゆるキャラ好きアイドル「ゆるドル」として活躍する。今の立場へと導いてくれたのは、他でもない。千葉県のマスコット、チーバくんだ。

　高校時代、千葉国体を宣伝するチーバくんに駅で出会った瞬間、心を射抜かれた。「それまではディズニーランドなどの『特別な場所』でしかキャラには会えないと思っていた。でも、チーバくんは普通に自分の生活圏内にいる。それが新鮮で、うれしくて」

　横から見ると千葉県の形をしたチーバくんだが、水泳の飛び込みをする真っ逆さまの姿のイラストにも驚いた。「千葉県に天変地異が起きた！」。そんなゆるさにキュンと来て、気付けばグッズを集めまくる「推し活」に没頭。うなりくん（成田市）など他の県内キャラの存在も知り、見た目のゆるさと地元のＰＲに励むけなげさを併せ持つゆるキャラの魅力に、どっぷりと漬かっていった。

　一方のアイドルへの道は平たんではなかった。モーニング娘。に　・・・

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