2020夏季千葉県高等学校野球大会 あの瞬間を捉えた写真も多数

【千葉魂】2年目は地道に、確実に 藤原、まずは「2軍で打率3割」

開幕1軍入りは逃したが、「2軍で打率3割」と目標を立て直した藤原
開幕1軍入りは逃したが、「2軍で打率3割」と目標を立て直した藤原

 プロ野球が6月19日に開幕した。マリーンズは福岡でホークスと激闘を繰り広げた。そして、はるか遠い浦和球場に藤原恭大外野手はいた。年の初めに開幕1軍をハッキリと目標に掲げていた若者はしかし夢破れ、開幕戦がナイトゲームで行われている時には、まだ室内練習場でバットを握っていた。

 「すぐに切り替えました。駄目なものは駄目なので。その代わり、2軍で3割打つ。そう決めています」

 普段は負けん気の強い男は淡々としていた。華やかな舞台とはかけ離れた2軍という世界。黙々とティー打撃を繰り返す。それが藤原の試合後の日課となっている。

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 「試合での目標は毎試合、安打と四球で出塁をすること。一年間の中で調子が悪くてヒットが打てない時もあるのでそういう時に四球を選べるようにしたい。そういう細かい打撃を身に付けることで打率は上がる。とにかく、もったいない打席を減らしたいと思います」

 1軍レベルに到達するために確実性を課題とする日々を過ごしていた。本人が言う「もったいない打席」の一例として7月3日のイースタンリーグ・ジャイアンツ戦(浦和)を挙げる。初回に中前打で出塁し先制に貢献。2点をリードして迎えた二回の第2打席目だ。1死一、三塁と追加点の絶好機でマウンドにはジャイアンツ今村信貴投手。カウント3-2から三邪飛に倒れてしまう。

 「外角を待っていたらインコースにスライダーが来て振ってしまった。最低でも犠牲フライを打たないといけない場面。それに少しボール球だったと思う。本当にもったいないです」

 一つ一つの悔しい打席を思い返し、反省を繰り返す。失敗と向き合いながら若者は成長を続けている。試合後に室内練習場で行うティー打撃。フォームを見直し、一日のもったいなかった事を振り返る貴重な時間となっている。

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 ドラゴンズ根尾昂投手、ファイターズ吉田輝星投手。同じ世代の選手たちも開幕2軍スタートが目立った。その中でジャイアンツの戸郷翔征投手が開幕から1軍入りを果たすと連勝スタートを切り話題となっていた。ふと、あるニュース記事が目に入った。侍ジャパン高校代表だった藤原が宮崎選抜として出場をした戸郷に手も足も出なかったという内容のものだった。その試合では安打を記録していただけに負けん気に火がついた。「悔しいですよね。早く1軍の舞台でまた対戦をしたいです」。今は2軍と1軍と立場が違う。渡り合える舞台にいないが来年の交流戦では堂々と相まみえたい考えだ。

 「自分の中で引き出しが増えている。いろいろと研究をしてフォームも変えてやっていく手ごたえを感じている。ファームで3割を打つ自信はありますよ。そうでないと絶対に1軍にいけない。今はしっかりと結果を出すことに専念しています」

 プロ1年目は開幕1軍のスタメン出場でプロ初ヒット。2年目は開幕から2軍での日々が続いている。しかし、今の背番号「2」は足元からしっかりと見つめ直し、前を向く。目指すべき未来はハッキリと見える。だから焦りも不安もない。ただひたすら自分の思い描くプレーに邁進するのみ。その先に1軍の舞台は待っている。この若者にはやっぱり華やかなフィールドがよく似合う。

(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)



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