千葉ロッテ・美馬「若手を引っ張る」 千葉でも背番号15

ロッテ特製の「雪美馬だいふく」を手に笑顔の(左から)河合オーナー代行兼社長、美馬、井口監督=千葉市美浜区
ロッテ特製の「雪美馬だいふく」を手に笑顔の(左から)河合オーナー代行兼社長、美馬、井口監督=千葉市美浜区

 楽天から国内フリーエージェント(FA)権を行使して千葉ロッテに移籍した美馬学投手が3日、千葉市美浜区のホテルで入団会見を行い「若手を引っ張っていけたら。日本一になりたい」と意気込んだ。来季年俸は今季と同じ6500万円で出来高払いを含めて3年総額5億円の契約を結んだ。背番号は楽天時代と同じ15に決まった。

 移籍の理由について「井口監督や松本球団本部長の熱い思いが一番の決め手になった」と語った。現役時代に美馬と対戦経験があり、会見に同席した井口監督は「投げっぷりが良く、どんどん内角を突ける投手。味方になってくれることはうれしい」と話した。

 茨城県出身で、藤代高では持丸修一監督(現専大松戸高監督)の下で2003年春の甲子園に出場した。千葉の印象について「(高校時代までは)よく千葉に遊びにいっていた。茨城よりは都会のイメージ」と笑顔で語った。

 美馬は藤代高から中大、東京ガスを経て10年ドラフト2位で楽天に入団。13年には日本シリーズ最高殊勲選手(MVP)に輝き、楽天初の日本一に貢献。今季は8勝5敗、防御率4・01だった。通算成績は185試合で51勝60敗、防御率3・82。(金額は推定)

◆球団の熱意・サポート決め手

 千葉ロッテがFA選手を獲得するのは涌井が移籍した2013年以来。宣言残留を認めた楽天に巨人、ヤクルトとの獲得合戦を制し、美馬は「初めて」というピンストライプのユニホームに袖を通すことになった。

 今季までの2年間、ロッテで規定投球回に到達したのは18年の涌井のみ。24歳の二木、23歳の岩下、21歳の種市ら20代前半の選手が多い中、1年間先発枠を守った選手が少ないのは大きな課題だった。美馬は過去4年間で規定投球回を3度クリア。井口監督は「若手を引っ張ってほしい」と期待した。

 決断の理由に「必要とされているのを一番感じた」と球団の熱意を挙げた一方で球団のサポート体制も魅力に映った。ロッテは来年度から大学病院と提携を結び、医療体制を強化。右肘に故障歴がある美馬は「いろんなところでコンディションを考えてくれるのは心強い」と語った。

 背番号15は楽天時代の17年オフからつけている。「当時、闘病していた母の誕生日が1月5日だった。思い入れのある番号を、そのまま背負わせてもらってうれしい」。経験豊富な右腕は東北から千葉へ躍動の地を変える。

◆「先発ローテ守る」

 美馬は笑顔を見せながら、新天地での抱負を語った。

 -千葉ロッテの印象は。

 「生きのいい若い投手がたくさん出てきている。打撃陣は勢いづいたら止まらない。チームとしてはアットホームで良い球団。その一員になれることに感謝」

 -投手陣のリーダー的な役割も期待される。

 「たくさんけがをしてきたし、いろんなことをやってきた。そういう姿をしっかり見せて、付いてきてもらいたい」

 -本拠地ZOZOマリンスタジアムは風が強いことで有名だが。

 「風の強い球場は得意でもある。本拠地として投げられるのはうれしい。また、ファンの応援は圧倒されるものがある」

 -千葉県は今秋、台風や豪雨で被害を受けた。

 「(地元の)茨城から千葉はすぐ隣。同じ関東出身だし、僕の頑張りで少しでも(千葉の人々に)勇気を与えられたら」

 -来季の目標は。

 「しっかり先発ローテーションを守って、規定投球回数を投げたい。そこが評価のポイントだと思うので、欲しいと言ってくれたところに答えを出せるようにしたい」

◆チームづくりの中心

 河合克美オーナー代行兼社長の話 新しいチームづくりの中心になる選手として(獲得の)準備を進めてきた。わがチームの一員となり、非常にうれしい。

◆一緒にプレー楽しみ

 井口資仁監督の話 (投手陣に)若い選手が出てきた中で、リーダー的存在としてぜひ来てほしいと思って交渉していた。一緒にロッテのユニホームを着てプレーできることが楽しみ。



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