鈴木攻守に存在感 逆境乗り越えチームけん引 千葉ロッテ 【ちばいろ】

6月29日の楽天戦で5回に同点打を放つ千葉ロッテ・鈴木=楽天生命パーク(共同)
6月29日の楽天戦で5回に同点打を放つ千葉ロッテ・鈴木=楽天生命パーク(共同)

 千葉ロッテはリーグ戦全日程の約半分となる72試合が終了。負け越し2の5位に沈む中、選手会長の鈴木が存在感を発揮している。セ・パ交流戦で打率3割6分8厘、6本塁打、17打点の好成績を残すと、六回表終了後に降雨コールドで引き分けとなった6月29日の楽天戦では1-2の五回に同点適時打。値千金の一打に「何とか追い付けて良かった」と安堵(あんど)した。

 今季の成績は1日時点で打率3割6厘、12本塁打、45打点。リーグ5位の高打率を記録すれば、本塁打は昨季までの自己最多(2017年の11本)を早くも更新。守備では捕手以外の内野全ポジションに加え、昨季までは経験がなかった外野もこなして失策はゼロと安定感が光る。

 チームに欠かせない29歳も、春先までは順風満帆とはいかなかった。16年本塁打王のレアードが今季からロッテに加入。昨季主に守った三塁の定位置を譲り、3月29日の開幕戦で15年から続けていた連続試合出場が532で途切れた。それでも不振に陥った井上に代わり一塁として先発を任されると、4月9日のオリックス戦でサヨナラ打を放つなど勝負強い打撃でチームを救い、井上が先発に復帰後もスタメン出場を続ける。

 「逆境をはね返せば、これからもっとやっていける」。2月の春季キャンプ中に強気な言葉を残していた背番号7。石垣島の室内練習場で全体練習後に特打を重ね、時には特守で根元1軍内野守備走塁コーチのノックを受け続けた。若手に交じって汗を流し、言葉通りに壁を乗り越えて好調な数字を残す。

 ロッテは1日時点で首位のソフトバンクとは6・5ゲーム差、3位の西武とは3ゲーム差。クライマックスシリーズ(CS)出場権を得る3位以内へ、正念場を迎えている。交流戦終了後に「またしっかりとチームに貢献できるように」と意気込んだ鈴木が、後半戦もチームを救えるか。

(運動部 森大輔)

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 プロ、アマチュアを問わず県内のスポーツ取材で、試合当日には伝え切れなかった選手の思いや勝敗を分けたプレーの分析などを記者コラムで紹介します。掲載は不定期です。



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