2018年6月5日 05:00 | 有料記事
あれは忘れもしない、よく晴れた日だった。大学4年生だった若者は野球部のリーグ戦が終わり、つかの間のオフに入っていた。だから友人とプロ野球を見に行くことにした。広島から一人、上京し都内の大学に進学した若者は時折、無性に故郷の匂いを感じるために広島カープの応援に行きたくなることがあった。だからこの日もレフトスタンドに座った。2011年6月12日の千葉ロッテマリーンズ対広島カープ戦(現ZOZOマリンスタジアム)のことだ。井上晴哉内野手はその試 ・・・
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