【千葉魂】“宿命”の2000安打へ あと38本、福浦「状態はいい」

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昨年12月14日の契約更改会見の際に、自身の通算安打が記されたパネルを持って撮影に応じる福浦
昨年12月14日の契約更改会見の際に、自身の通算安打が記されたパネルを持って撮影に応じる福浦

 新たな年を迎えた。福浦和也内野手にとって42歳、25年目のシーズンが始まる。始動は早かった。1月3日早朝には誰もいないZOZOマリンスタジアムを訪れるとダッシュを繰り返し、ウエートを行い、バットを振った。室内練習場はまだ開場していなかったため、ブルペンでひたすら打ち込んだ。徐々に打撃感覚を研ぎ澄ませていく例年とは違い、年始からマシンで高速球をはじき返す異例の姿があった。

 「振れている感覚はあるよ。例年よりバットを振るのも、全力疾走をするのも早いかな。オフに入る前に監督は選手全員に『春のキャンプでは初日に合わせて体をつくってくれ』と指示を出されていた。コーチ兼任だから自分は別というわけにはいかない。逆に若い選手たちに見せてやろうと思っている。この年で、しっかりと初日から全力で動き回る姿をね」

 強い決意がみなぎっていた。打撃コーチ兼任の肩書が新たに加わる今季。しかし、だからこそ、その背中でチームを引っ張らないといけないと考えている。イーグルスの松井稼頭央外野手と並んで日本球界野手最年長。「年だから」と甘えるつもりも毛頭ない。年輪を重ねた今こそ、さらに自分に厳しく、そして明確に結果を追求していくつもりだ。

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 新たな想いも芽生えている。通算2000本安打の大記録達成まで、あと38安打。昨年末に行われた契約更改では、その席上で球団から「2000本安打を達成することを期待している」と伝えられた。年の瀬。一人、自分と向き合いながら、何度もその言葉を反芻(はんすう)した。改めて球団や周囲の期待を思い返し、これからは記録と真っ向から向き合い、達成の瞬間を自らの手で引き寄せる必要があるという結論に達した。だから、これまで「チームの勝利が最優先。記録はその過程で生まれるのであれば」とマスコミにコメントをし続けていたが、以降は明確に大記録を公言するようになった。数字をあえて意識し、達成をする中でチームの勝利に貢献をしていく理想の形を追求していくことを自分自身に約束した。

 「2000本安打を打つのは自分の宿命だと思っている。球団には申し訳ないぐらいやらせてもらっているからね。そろそろさすがにファンの皆様、そしてお世話になった人の期待にも応えないといけない。周りの皆様の支えがあった中で、ここまで数字を積み重ねてきたのだから、なんとしても達成しないといけないと思っている。それは自分のノルマ。皆様に恩返しをしないといけない」

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 年が変わり、大記録達成に照準を合わせたバットマンの眼光は鋭さを増した。記録達成のためには試合に出ないといけない。戦力として認められ、若い選手に負けず、1軍の与えられたチャンスで結果を出していかないといけない。開幕からスタメンを奪い、チームの勝利のためのヒットを重ねていく中で2000本安打達成という最高の花を咲かせようと望む。

 「体はいい感じで張っているよ。ここ3、4年と比べると体の状態はとてもいい。なによりもしっかりとバットを振れている感覚がある。しっかりとチームに貢献をする形で、記録も追っていくためにこれからも細心の注意を払いながら、体をつくっていく」

 体重はベストの86キロを維持。誰もが待ちわびるその瞬間にしっかりと照準を合わせる男は開幕を逆算し1月から大粒の汗を流し続けている。ドラフト7位でプロ入り。投手から野手に転向し努力を積み重ね、ここまでたどり着いた。2018年、25年目のシーズン。幕張の安打製造機の異名を持つ男は、さらなる伝説の1ページを自らの手で刻み込もうとしている。見逃すことが出来ない歴史的瞬間がまもなく到来する。

(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)