井口新監督発表 大リーグ経験者初 千葉ロッテ

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 千葉ロッテは12日、新監督に今季限りで現役を引退した井口資仁氏(42)が就任すると発表した。年俸は8千万円で、3年契約とみられる。井口氏は「新たな挑戦に今はわくわくしています。チームの良さをどのように出せばいいか。どう変えていくべきか。強く、ファンに愛される魅力的なチームをつくり上げたい」と球団を通じてコメントした。

 米大リーグでプレー経験のある日本選手が12球団の監督を務めるのは初で、現役引退した選手がすぐに監督に就任するのは球団では1987年の有藤以来となる。14日に千葉市内のホテルで就任記者会見を行う。

 井口新監督は就任会見終了後に宮崎県へ移動し、秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」を15日から3日間視察。21日にさいたま市の2軍施設でスタートする秋季練習で、監督として本格的に始動する。

 井口新監督はプロ21年間で日米通算2254安打をマーク。日本一に3度輝き、大リーグ、ホワイトソックスに移籍した05年にはレギュラーの二塁手としてワールドシリーズ制覇に貢献した。(金額は推定)

◆経験より継続性重視 在籍9年、チーム把握 井口新監督

 千葉ロッテが選手生活を終えたばかりの井口に再建を託した理由は、チームづくりの継続性にある。今季は最下位に終わったが、伊東監督が指揮を執った5年間を、球団は世代交代のために種をまいた時期と評価しており、後任監督は内部昇格が理想と考えていた。

 井口は生え抜きではないが、ロッテに9年間在籍し、2010年の日本一からどん底に落ちていく過程に身を置いてきた。指導者としての経験がないことよりも、チームの潜在能力や問題点を把握していることが、立て直しを急ぐ現状では強みになると判断した。

 山室球団社長は引退即監督就任について「イレギュラーであるけど(今は)こういう形でやった方がチームの底力、若い人の力を結集し、強いチームにつくり直せるのではないか」と説明した。

 期待されるのは井口が経験した米大リーグのように選手に自主性や考える習慣を植え付けることだ。伊東監督の下、若い選手はナイター後に居残り練習をするなど厳しく鍛え上げられてきた。これに受け身だけでない練習が加わることで、ステップアップを図る狙いもある。

 日米21年間の実績に加え、人気、知名度でも申し分ない人選。あとは再建に向けて球団がいかに総力を挙げてバックアップできるかにかかっている。