2020年2月22日 05:00 | 有料記事
第25回ちばぎんカップでプレーする千葉・船山=9日、フクアリ
「成田の漢は恥ずかしいけど響きが良い」と話す船山
サッカーJ2は23日に開幕し、千葉はフクダ電子アリーナで琉球と開幕戦を行う。低迷からの脱却を目指す2020シーズンに臨む選手たちに迫り、秘めた思いを紹介する。初回は成田市出身のFW船山貴之。在籍5年目を迎え、サポーターから「成田の漢(おとこ)」と呼ばれる熱血漢に胸の内を聞いた。
第3回掲載時に選手のサイン色紙を抽選でプレゼントします。
「俺はまだジェフのために何もできていないから」。船山は千葉で在籍5年目を迎えることに、迷いはなかった。
選手の入れ替わりが激しい中、苦しむチームでもがいてきた。特に昨季はJ3降格も危ぶまれた。「ああなると選手でまとまろうとしても難しい。最後は残留のためだけに必死で。力不足を認めざるを得ない申し訳ないシーズンだった」。2年連続2桁得点達成を知ったのはシーズン後。過去に悔しさと苦悩を味わってきたからこそ、最悪の結果を阻止しようと全力だった。
経歴は泥臭い。柏のトップチームへ上がれず、流通経済大を経てJ2栃木でプロ生活が始まった。2011年には当時JFLの松本へ移籍。「いつサッカー人生が終わってもおかしくない状況だった。学生時代から生きるか死ぬかの瀬戸 ・・・
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