千葉県内の統一地方選を締めくくる4市長選と20市町議選は26日、投開票される。佐倉と習志野の市長選は現職に2新人が挑む構図で、流山、白井の市長選は現新一騎打ち。市町議選は計469の議席をめぐり595人が立候補、それぞれ最終盤の訴えを行う。統一選前半戦で行われた県議選と千葉市議選で過去最低だった投票率の行方も注目だ。
佐倉市長選は、3選を目指す現職の蕨氏が2期8年の実績を強調するのに対し、元衆院議員の西田氏は順天堂大学の誘致を公約。市民団体代表の宇田氏は徹底した情報公開を掲げ市政刷新を訴える。
習志野市長選は、再挑戦の鴨氏がスポット演説で公共施設再生計画の見直しを中心に訴え。三浦氏は市長経費全廃、風俗営業の規制強化を主張する。現職の宮本氏は市政の継続を強調、自転車遊説などで支持固めを急ぐ。
流山市長選は、新人の大作氏が教育や高齢者支援の充実などを街頭で地道に訴え、現市政への批判票も狙う。4選を目指す現職の井崎氏は「さらに住みやすいまちづくり」などをアピール。公務の合間に市内を回っている。
白井市長選は、新人の徳本氏が市政の転換を訴え、重点区に位置付けるニュータウンを歩き、浮動票の獲得を狙う。現職の伊沢氏は地元選出の県議と毎朝駅立ち。市内全域を回り、1期目の実績をアピールしている。
議員選挙は銚子、市川、船橋、館山、木更津、成田、佐倉、習志野、勝浦、流山、鎌ケ谷、浦安、印西、白井、富里、山武の16市と多古、横芝光、長南、鋸南の4町。総定数469をめぐり計595人が争っている。
4市長選はいずれも市議選とのダブル選。白井市では4年前に前市長の失職に伴う選挙が行われており、今回は統一選での実施となった。
4市長選立候補者(届け出順)
◇佐倉市
蕨和雄 65 市長 無現(2)=自民推薦=
西田譲 39 元衆議院議員 無新
宇田実生子 50 市民団体代表 無新
◇習志野市
鴨哲登志 68 行政書士 無新
三浦邦雄 71 元市議 無新
宮本泰介 42 市長 無現(1)=自民、公明推薦=
◇流山市
大作浩志 57 農業 無新
井崎義治 61 市長 無現(3)
◇白井市
徳本悟 65 市民団体役員 無新
伊沢史夫 59 市長 無現(1)=自民、公明推薦=