ちばの選挙

“議員ラッシュ”船橋関係が5人 共産、公明に待望「地元議員」 区割り変更、難解な選挙制度も作用 市長歓迎「船橋にプラスになる」 【ちば衆院選】

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 県内を13地区に分割し、それぞれの地域の代表者を選ぶ衆議院小選挙区選挙。選ばれるのは1選挙区1人だけだが、接戦だと比例代表での「復活当選」により2~3人の議員が誕生するケースもある。今回の衆院選では、区割り変更による影響と難解な選挙制度も相まって、船橋市関係の衆院議員が5人誕生。県議選船橋市選挙区(定数7)に迫る人数で、市内関係者からは“議員ラッシュ”に驚きの声が上がっている。

 (船橋支局 伊澤敏和)

 衆院選1票の格差是正から区割りが変更となり、市全域が千葉4区だった船橋は北東部が千葉13区に編入されて初の選挙となった。

 選挙の結果、船橋関係の衆院議員は、(1)野田佳彦氏(千葉4区、民主党)(2)白須賀貴樹氏(千葉13区、自民党)(3)志位和夫氏(比例単独、共産党)(4)斉藤和子氏(比例復活、同)(5)角田秀穂氏(比例単独、公明党)となった。志位、斉藤、角田の3氏はいずれも船橋市在住。

 最もドラマチックな議席獲得は共産・斉藤氏。千葉4区で惨敗しながら、重複立候補していた比例代表で同党が3議席を得たため復活当選を果たした。

 投票日の14日夜から日付が変わる15日にかけて、斉藤氏は開票作業の放送を船橋市内の選挙事務所で見守りながら、「二つのハードル」と戦った。ハードルの一つは同党が比例南関東で3議席目に手が届くか。もう一つは4区で斉藤氏自身が「有効投票総数の10分の1以上」を獲得できるか。10分の1以上を満たさないと、復活の権利を失う。

 斉藤氏の4区得票は2万4275票。有効投票総数は23万578票で、規定をわずか1217票差でクリアした。同党が南関東で3議席に到達したため、比例名簿3位の斉藤氏が復活当選。いずれもギリギリでの吉報だった。

 同党県委員会の浮揚幸裕委員長は「志位委員長には党務に専念してもらい、身近な存在の斉藤氏に『国と県のパイプ』として地元の声を国政に反映してもらえる」と貴重な“地元議員”と受け止める。

 一方、公明党の県選出衆院議員はこれまで富田茂之氏ただ一人だった。今回は公示直前まで船橋市議だった角田秀穂氏が比例単独で立候補。こちらも同党が比例南関東で3議席を獲得したため、名簿3位の角田氏が当選した。

 角田氏は千葉日報社の取材に「地方が自主的に活力を生み出せるように、現場の声を聞きながら国政に反映させる。長年育ててもらった船橋の役にも立ちたい」と述べた。

 “議員ラッシュ”を受けて松戸徹・船橋市長は「市の実情を知っている衆院議員が増えたのは船橋にとってプラス」と歓迎した。