聖火ランナー93~12歳、地域に希望ともせ 増田明美さんら歴代アスリートも 【2020年東京五輪】

 千葉県が4競技の舞台となる来年夏の東京五輪に先立ち、同年7月2~4日に行う県内聖火リレーのランナー(県選考分)が17日、発表された。各地域で活躍する93歳から12歳(リレー時点)の男女69人が決まり、新進気鋭や歴代のアスリートも含まれた。2011年の東日本大震災で津波被害を受けた旭市では地元中学生が卒業生と10人1組で走る。今秋の台風・豪雨の被災地域からも選ばれた。世紀の祭典を歓迎し、ともされる希望の火が56年ぶりに千葉を駆け巡る。

 県は公募で33人、市町村の意向を踏まえた選考でも32人と1組を選び、このうち、大会組織委員会による決定通知の確認が取れた67人分を発表。併せて3日間の詳細ルートを公表した。

 69人の年齢別では10代が21人、20代が7人、30代が5人、40代が11人。50、60代は各9人、70代は5人で、80代以上も2人。

 最高齢の93歳は、元千葉陸上競技協会理事で88歳までマスターズ陸上大会への出場も続けた鳥海勲さん。女子バレーボールの日本代表元キャプテンで1976年モントリオール五輪金メダルの田村(旧姓前田)悦智子さんや、いすみ市出身で1984年ロサンゼルス五輪女子マラソン代表の増田明美さんも走る。

 日本が出場を取りやめた1980年モスクワ五輪柔道の幻の代表だった国際武道大名誉教授の柏崎克彦さんは、40年の時を経て聖火ランナーの大役を務める。

 障害のある9人も選ばれた。日本障害者サーフィン協会代表理事の阿出川輝雄さんは日本サーフィン界の開拓者で、五輪初のサーフィン会場となる一宮町釣ケ崎海岸をルートに含む初日の7月2日に登場予定。

 ランナーはスポンサー企業や組織委も別途選ぶ。神奈川県から引き継いで茨城県に受け渡す県内聖火リレーは、東京湾アクアラインの海ほたる(木更津市)をスタート地点に258人(組)が約200メートルずつつなぐ。7月2日は台風・豪雨で大きな被害を受けた君津市や南房総市も巡り、同3日の香取市ではトーチを持ったランナーが舟に乗り込んで小野川をリレー。同4日に松戸中央公園(松戸市)でゴールする。

 各ランナーの詳しい担当区間は来年2月以降に決まる。

聖火リレー県内ルートマップ

聖火リレーが行われる千葉県内の地点 海ほたる(県内スタート地点)君津大橋〜青堀駅岩井海岸〜富楽里とみやま太東海水浴場〜釣ケ崎海岸野栄中学校〜野栄ふれあい公園蓮沼交流センター〜蓮沼海浜公園第2駐車場銚子ポートタワー〜銚子市役所いいおかみなと公園〜いいおかユートピアセンター小野川航空科学博物館〜三里塚さくらの丘成田市役所〜成田山新勝寺国際総合水泳場〜幕張メッセ駐車場シンボルロード交流広場〜浦安総合公園行田運動広場〜船橋市保健福祉センター鎌ケ谷市役所〜新鎌ふれあい公園道の駅しょうなん〜手賀沼公園柏の葉公園松戸市小山地区〜松戸中央公園(県内ゴール地点)
海ほたる(県内スタート地点)
君津大橋〜青堀駅
岩井海岸〜富楽里とみやま
太東海水浴場〜釣ケ崎海岸
野栄中学校〜野栄ふれあい公園
蓮沼交流センター〜蓮沼海浜公園第2駐車場
銚子ポートタワー〜銚子市役所
いいおかみなと公園〜いいおかユートピアセンター
小野川
航空科学博物館〜三里塚さくらの丘
成田市役所〜成田山新勝寺
国際総合水泳場〜幕張メッセ駐車場
シンボルロード交流広場〜浦安総合公園
行田運動広場〜船橋市保健福祉センター
鎌ケ谷市役所〜新鎌ふれあい公園
道の駅しょうなん〜手賀沼公園
柏の葉公園
松戸市小山地区〜松戸中央公園(県内ゴール地点)

千葉県発表資料より作成。道順は概ねのため、実際と異なる場合もあります。

【五輪聖火ランナーとゆかりの市町村(県選考分)】

敬称略。年齢、学年は走行予定日時点
【1日目(7月2日)】
阿出川輝雄77いすみ市日本サーフィン界パイオニアの1人、日本障害者サーフィン協会代表理事
石井 敏広52富津市日本製鉄(株)君津製鉄所勤務(元野球部)、県野球連盟常務理事
石井 更幸46袖ケ浦市アルビノ啓発へ書籍執筆や講演活動、日本医学ジャーナリスト協会賞受賞
石野 真美37御宿町など2007年世界陸上出場(100Mハードル)
岩瀬 裕子49大多喜町元ミヤギテレビのアナウンサー、2016・20オリパラ招致委員会スペイン語担当
大矢 信治61長生村小中学生向けサッカークラブを創立、指導
柏崎 克彦68勝浦市国際武道大名誉教授、1980モスクワ五輪幻の代表、81年世界選手権優勝(柔道)
片岡 英夫56山武市道の駅オライはすぬま観光大使、世界遺産マイスター
軽部 太氣21一宮町オリンピック強化指定選手(サーフィン)
神崎 清美67長柄町県商工会女性部連合会会長、町商工会女性部部長
久根崎克美57鴨川市市国際交流協会の元副会長、バリアフリーなどを推進するNPO設立
篠宮  尊13鋸南町中学2年生、2019年全日本ジュニア選手権U13優勝(スカッシュ)
瀧田 礼子55匝瑳市市陸上競技協会理事、障害児童など放課後支援のためのNPO法人設立
田嶋優希奈16睦沢町高校2年生、バスケットボールU16日本代表候補
田村悦智子68館山市1976モントリオール五輪金メダル(バレーボール)、市オリパラ推進本部長
田村 隆文75大網白里市市国際交流協会会長、在住外国人支援のための日本語教室開催
千葉 真子43佐倉市など1996アトランタ五輪出場(1万メートル)、ちばアクアラインマラソンPR大使
鳥海  勲93君津市元千葉陸上競技協会理事、60~88歳までマスターズ陸上大会毎年出場
長島 昊大15白子町中学3年生、バスケットボール部部長、県選抜
野口 雅一67茂原市緑ケ丘リレーマラソンを立ち上げ、市を代表するスポーツイベントに育成
古山 政美66長南町町体育協会に30年以上所属、長生郡社会体育功労者表彰受賞
増田 明美56いすみ市市出身、いすみ大使、1984ロス五輪出場            (マラソン)
三浦 直登42南房総市酪農家、農業イベントを開催するなど酪農業の普及啓発に尽力
溝口 幸雄70九十九里町町体育協会会長
【2日目(7月3日)】
荒井のり子47銚子市など1996アトランタ、2000シドニーパラ金(陸上車いす)、県民栄誉賞受賞
板倉 裕幸50印西市市無形民俗文化財の獅子舞の保存・継承活動
岩澤 恵史22横芝光町オリパラ関連イベントを企画する「学生団体おりがみ」スポーツ分野リーダー
木川 武蔵16芝山町特別支援学校で障害者スポーツの広報活動を行う「オリパラ推進隊」に所属
グエン・ティ・マイ27千葉市若者に介護の魅力などをPRする県施策、初の外国人(ベトナム)国籍
久保田 剛46富里市1998長野パラ出場(スキー)
小林美由紀55千葉市ジェフユナイテッド市原・千葉レディースのマネジャー兼コーチ
小松崎琉暉15酒々井町中学3年生、町唯一の中学校の生徒会長
斉藤 太郎45佐倉市ランナーズクラブ「ニッポンランナーズ」(NPO法人)を設立、代表理事
坂本 文夫70香取市地域医療を支える内科開業医、伊能忠敬翁顕彰会会長
里見紗李奈22八街市パラバドミントン選手、2019世界選手権(シングルス)優勝
清野涼々花20多古町大学生アスリート(走り幅跳び)、2018U20日本陸上競技選手権大会出場
高橋 邦彦33東庄町元学生アスリート(走り高跳び)、2005年国体少年共通1位
田中 智美32成田市2016リオデジャネイロ五輪出場(マラソン)
辻  義一47銚子市地場産業である水産業に従事
津覇 浩一53白井市障害者などを積極的に採用する経営者、2015内閣総理大臣表彰受賞
戸井  穣75旭市震災記録を展示する市防災資料館館長、津波被害を受けた海岸に花木を植栽
仲田 篤孝34成田市2009箱根駅伝出場、小中学生対象のランニングクラブ運営
中䑓  洋48市川市150年以上続く老舗の神輿製造会社経営、神輿職人
弘海 龍矢15栄町高校1年生、2019県中学校卓球大会シングルス優勝
松本 暁子習志野市JAXAに勤務する日本人女性唯一の宇宙飛行士主治医
御園 政光43四街道市2017全国障害者スポーツ大会1位(1500メートル)、市教育委員会表彰受賞
毛内 颯輝15神崎町中学3年生、野球部主将、香取郡市野球大会優勝
森  みみ13市原市中学2年生、オリンピック強化選手(アーチェリー)
吉田 真也36八千代市東京2020五輪メダルケースをデザインしたプロダクトデザイナー
◎グループランナー(津波被害があった旭市立飯岡中学校の卒業生と在校生)
大木 沙織24、渡辺和夏子24、石井 大和14、石田 愛璃13、伊藤 和希14、伊藤百々寧13、常世田理子14、永井 七海14、濤川 凌誠13、渡辺 俊輔14
【3日目(7月4日)】
京谷 和幸48浦安市車いすバスケ男子日本代表アシスタントコーチ、4大会連続パラリンピック出場
小林 澄子63浦安市25年以上在宅ホスピスを推進する医師、市医師会の元会長
斎藤 向太14我孫子市中学3年生、剣道部部長、生徒会役員
椎名 遥玖12柏市中学1年生、全国少年少女レスリング大会2年連続優勝
田中 拓進12松戸市中学1年生、2017年全国小学生フェンシング選手権大会3・4年生の部1位
鶴見 修治82船橋市1960ローマ、64東京五輪金メダル(体操団体)、船橋市2020招致アドバイザー
ニフュユス・ヨセウス60流山市市内全小学校に「オランダ教室」を実施するなど同国受け入れ機運づくりに尽力
ハッサン・ナワール16松戸市高校1年生、ガーナ国籍、全日本中学校陸上競技選手権200メートル1位など