若い女性への起業融資急伸 30代以下4割増、6県で2倍

 日本政策金融公庫(日本公庫)の2021年度分の新規事業向け融資のうち、30代以下の若年女性の利用者が前年度比で4割伸びていることが19日、分かった。特に、鹿児島など6県は融資の伸びが2倍以上となった。30代以下の男性は1割増にとどまった。政府系金融機関の日本公庫は担保などがなくても融資を実行し、実績や元手が少ない若年層らの起業を後押しするのが特徴。

 新型コロナウイルスの収束が見通せない中、不安定な雇用環境に身を置くより、家庭との両立を念頭に時間の自由が利き、自身のスキルやアイデアを生かせる起業に活路を見いだそうとする女性の姿が浮かんだ格好だ。


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